年明け早々に、次回の発表会会場の候補地を見学してきました。

まだ今年の発表会を開催するかどうかも決定していませんが、時間のある時に動いておかないといけませんので・・・

候補の会場は実はいくつかあって・・・何しろ人気のある会場は予約が取りにくいですからね・・・(><)

複数の会場と同時進行でコンタクトを取っています。

会場決めは発表会のコンセプト決めとも言える大事なものです。

悩みや迷いは尽きません。

 

そもそも発表会を何故するのか…?

多くのピアノ教室では発表会を開催します。

日本中で当たり前に開かれている発表会、楽ではないです。

主催者である先生は楽しみより苦労の方が多いくらいだし、親御さんにしてみれば経済的精神的時間的負担も多大です。

生徒さんも練習が大変だし、緊張でお腹が痛くなったり…

何でこんなに大変なことをわざわざするのでしょう?

そういうものだから?

いやいや…ちゃんとあるのですよ。

開く「意義」が…

発表会をする意義について、何回かに分けて書きますね。(また長編になる予感(^^;)

まず生徒さんにとって、どんな良いことがあるのでしょう。

私は生徒として、数えきれないくらい沢山の発表会に出てきました。

3人のピアノの先生、さらに2人の声楽の先生、他にも様々な個人や団体が企画したもの…

数々のステージを経験した事で得た物は

 

☆強靭な心☆

☆豊かな人生☆

 

この二つに尽きると思います。

大袈裟!?でも本当なんですよ!

☆強靭な心☆とは・・・

 

『本番に強くなる』

多くの人の前で、たった一人で、若しくはごく少人数で演奏するのは大変な勇気が要ります。

それを繰り返すと嫌でも心が強くなってきます。

私も人生の大事な場面で気弱になりそうな時「発表会に比べれば屁でもない!」(言葉が悪くてすみません…)と何度思ったか知れません。

ここ一番!の時に肝が据わるようになったのは発表会の賜物です。

 

『粘り強く、忍耐強くなる』

発表会の曲は通常よりも少し長い期間練習することが多いです。

飽きることも、挫けることもあります。

でも何とか本番の日まで、今より良くしようと努力します。

途中で投げ出さず形にする、人生で大事なことですね

 

『打たれ強くなる』

本番に向けたレッスンは、どんなに優しい先生でも、普段よりは厳しいものになります。

小さいお子さんでも、始めたばかりの初心者でも、発表会に出る以上一人の演奏者として扱われるからです。

「なにもそこまで求めなくても…」と正直思ってしまうことも多かったです。

でもそこで腐ることなく、とにかく前に進む。その繰り返しなのです。

私も多少の事では落ち込まなくなりました。

また、本番当日に上手くいかないことも多い。

そんな時は悔しいです、泣きたいです、悲しかったり、やる気を無くしたり…

そういった辛い経験もまた、人を強くしてくれます。

☆豊かな人生☆とは・・・

 

『「表現する場」を持てる』

「表現すること」は人間の自然な欲求だと思います。

演奏は勿論、選曲一つ、衣装一つとっても全て表現なのです。

私は幸せな事に多くの人の前で自分を表現する場に何度も恵まれました。

演奏は、聴く側だけでなく演奏する側にも快感や感動を与えてくれます。

そしてその経験は人生を彩ってくれます。

 

『様々な人との出会いがある』

年齢も境遇も全く異なる多くの人々が一堂に会する発表会では、独特の出会いがあります。

私も多くの発表会で素敵な方々と沢山出会いました。

多くの方の人生に触れることができたのも、発表会のおかげだと思っています。

 

『素晴らしい楽曲との出会い』

発表会では普段のレッスンではあまり弾かないような楽曲にも挑戦します。

優れた作品に時間をかけてじっくりと取り組める貴重な機会です。

クラシックでも、ポピュラーでも、ジャズでも、音楽は本当に素晴らしいです。

発表会で弾いた曲は自分の宝物になります。

今まで私の経験した数多くの発表会。

その中には時に会の内容にあまり賛同できないものも多少はありましたが、

それでも経験させていただいた事は血となり肉となって自分の中で生きているなあと感じることがあります。

私の開く発表会も、必ずしも全ての方にご満足いくものでは無いかもしれませんが、

生徒さんに多くのものを得て成長していただければ・・・と思っております。

山に登った人にしか見えない景色がある・・・そんな素敵な景色が発表会でも見れるのですよ!

(*^^*)

どうして発表会をするの?・・・生徒さん編