昨年私はある目標を立て、年末に達成しました。
その目標とは…
「犬に関する本を10冊読む」
というもの。
私は普段そんなに読書をしないのですが(^^;)
愛犬との生活をより良くするために、とにかく読んでみたのです。
犬の専門家じゃないから、まあ10冊くらいでいいかな、と。
一口に「犬に関する」と言っても、著者も色々でした。
トレーナー、盲導犬訓練士、獣医、僧侶、一般の飼い主…
それぞれの立場から、内容も実に様々でした。
ある人が良しとしていることが、ある人は真っ向から否定、なんていうのはザラでした。
立場も考え方も違うのですから、当たり前といえば当たり前ですよね。
まさに十人十色、絶対にコレ!というのは無いのです。
10冊読んでみて手に入れたのは絶対に正しい知識ではなく
愛犬と向き合うための沢山のヒントでした。
それらのヒントを元にどう行動するかは自分と相手の状況次第なのですね。
ピアノの、というか音楽の指導も同じですね。
今私はピアノランドシリーズをメイン使っていますが、
だからと言って他のメソッドを否定はしていません。
またピアノランドシリーズを、樹原涼子先生にマスターコースで教わった通りに指導しているかと言われると、これも違っていて、
自分の考えや生徒さんの状況に合わせて教え方も変えています。
樹原涼子先生を心から尊敬し、先生のメソッドを好んで使っていますが、
先生やそのメソッドが絶対に正しい!というつもりはありません。
状況によって、ピアノランド以外のものが適しているなら他の教材を採用することもあります。
良い意味で、いつも疑問を持っています
良い意味での疑問は大事です。それがないと何の進歩も発展もありませんから…
教室をやっていく上で、一つの軸は大事だと思います。
私にとっての軸は「ピアノを弾く前の段階を大事にする」という事です。
大人はこの限りではありませんが…子供さんに関してはいきなりピアノを弾かせない事は私のブレない軸です。
ピアノランドシリーズはその軸をもって指導していくための重要な道具です。
メソッドは目的ではなく手段です。
メソッドが多すぎて研究しきれないのがもどかしいですが
どれも素晴らしい、それぞれの良さがあります。
そして唯一絶対のメソッドは存在しません。
様々な教材からヒントをもらいながら
同時に自分の軸を大事にしながら
何よりも生徒さんに向き合うことを一番大事にしながら
音楽を好きになる人が一人でも増えるように…
それが一番の願いです。