もうすぐ雛祭り、今年もウサギさんのお雛様を飾っています。
畳に台座、ちょっと高貴な感じ(^^)
さて、今日は教材、中でもメイン教材の話。
当教室では、殆どの生徒さんは「ピアノランド」シリーズから始めています。
未就学児は『プレ・ピアノランド』、小学生以上は『ピアノランドたのしいテクニック』で、まずは心身ともにピアノを弾く準備をします。
準備が整ったところで『ピアノランド』に入り、ピアノを弾き始めます。『プレ・ピアノランド』や『ピアノランドたのしいテクニック』も引き続き使用して、楽しくテクニック等を習得します。
『ピアノランド』は5巻までありますが…私は2巻くらいまでしか使用していません。
3巻以降が不要だというわけではありません。個人的な好みで言うと、3巻以降も大好きな曲が沢山あります♪
ただ…貴重な子供時代を、一人の作曲家の音楽のみ経験するというのはもったいないかなと思います。
特に『ピアノランド』3巻以降は作曲者の音楽的テイストがより濃くなっていきます。
樹原涼子さんの音楽が余程肌に合っているとか、クラシックよりもポピュラー志向で行くとかならともかく、
そうでないなら色々な音楽を経験して、クラシックの名曲につなげていった方が良いのではと思っています。
『ピアノランド』2巻終了以降は、生徒さんに合わせて教材を選びます。
選ぶ際条件としているのは、クラシックの4期(バロック、古典、ロマン、近現代)全ての音楽を学ぶ基盤となること。
それを踏まえて、特によく使っているのは主に2冊。
『はじめてのギロック』
最近「題名のない音楽会」と言う番組で取り上げられていたそうですね。(私は見損ねましたが…(;_;))
武井壮さんがお上手に弾いていらっしゃったとか…
アメリカの作曲家、ウイリアム・ギロックの曲集です。
この曲集、かなりバラエティーに富んでいます。
音楽のテイストだけでなく、難易度も色々。
8小節ほどの短い曲はソルフェージュに最適だし、見開き1ページ以上の長い曲は発表会でも使えるほどボリュームがあります。
とにかく飽きない、楽しい曲集です。
『ロリン・ピアノ・コース レパートリー1』
同じくアメリカの作曲家、キャサリン・ロリンの曲集。
この方、ギロックさんのお弟子さんです。
この教本は楽曲の狙いがはっきりしていて
この曲は〇〇風、というのが明記してあります。
クラシックの原曲があったり、特定の作曲家や地域を意識して作ってあるのでよりクラシックの楽曲に繋げやすいと思います。
今教室では、ギロック組とロリン組が半々くらいでしょうか。
そろそろこれらの教材を終えて次のステップに行こうとしている生徒さんもいます。
次の段階…いよいよクラシックの名曲をどんどん弾いていきます。
私がよく好んで使うのがこちら(^.^)
『やさしい4期の名曲集 Ⅰ』
小さいお子さんでも無理なく弾ける、それでいて子供っぽ過ぎない、よく出来た曲集です。
難易度、長さ、時代、テイストの違う曲が沢山学べます。
以前小学生の生徒さんに使用していたのですが、力がつきましたね。
感性を磨き、テクニックを身につけるのにとても良いと思います。
ただ、ブルグミュラーの練習曲やバッハ(伝バッハ)のメヌエットなど、定番の曲が少ないので他の本で補充する必要はあります。
あと邦人作曲家の作品もないので、そこも補いたいですね。
他にも数冊、4期全てを学ぶのに良い教材があります。
個性に合わせて選びます。
中学生以上だと
『ピアノ名曲150選 初級』
もお勧めですね。
大人っぽい曲も多いです。
どんな時代の音楽も弾きこなせるように導きたいと思っています。
多くの曲を経験して、その中で好きな作曲家や好きな時代を自分で見つけて欲しい…
そう願っています。