体調が悪いです…昨年もそんな事を言っておりました😓

来年以降は「4月の末は体調を崩す」と予定表に入れておきました(笑)

体調崩す前提で予定を組むべし…と。

 

5月に入り、今日は少し調子が良いので横になりながら、

だいぶ前に録っておいた映画『ミッション』を観ました🎞️

 

この映画といえば、エンニオ・モリコーネの有名な曲『ガブリエルのオーボエ』くらいしか知りませんでしたが、

じっくり観てみたら、もう言葉が出ない…

何故今まで観なかったの?と思いました。人生損していました。

 

この映画、クラシック音楽をやる人は観るべき…

 

まずヨーロッパの政治について、

そして宗教が政治に翻弄され、時には政治を利用し…という側面。

クラシック音楽はヨーロッパ発祥の伝統音楽で、諸説ありますがキリスト教のグレゴリオ聖歌から始まると言われています。

ヨーロッパの歴史、政治、宗教と切っても切れない関係です。

それらの光と影の両方を知るのはすごく大事。

 

また、音楽の持つ力について。

神父がオーボエで演奏(ガブリエルのオーボエ)することにより、先住民は心を開きます。

「音楽は心を征服する」という台詞の通り、言葉で伝わらないことも音楽では通じ合うのって、音楽の持つ本質「コミュニケーション」ですよね。

また戦いのさなか改教した先住民の歌う聖歌に、さすがのヨーロッパの軍隊も一度は畏れ、怯むんです。

まさに音楽は「人を傷つけない武器」ですね。。

 

そして意外な描写として「楽器制作」の場面も。

現在に於いても、クラシック音楽の楽器制作は中国や東南アジアで作られることが多いです。

先住民のヴァイオリン制作のシーン、そして戦いも後に先住民の少女がヴァイオリンを拾うシーンは、現在に続く歴史を語っているようでした。

 

枢機卿から始まり、枢機卿で終わるこの映画、

枢機卿は自分のミッション、使命を無事に成し遂げた訳ですが、どうにもならない憂いをたたえています。

 

この映画では全員がそれぞれ自分のミッションを成し遂げとうと行動している…

それぞれ異なるミッションは果たして正しいのかどうか…観ていてもどかしく、なんとも悲しい。

 

大きな歴史の渦、人の愚かさと尊さの渦の中で、クラシック音楽も脈々と受け継がれてきました。

私はピアノを教える身として、クラシック音楽をこのアジアの日本で受け継ぎ、次の世代に繋いでいく「ミッション」を担っています。

 

私の場合は…ヨーロッパの文化をピアノを通して伝えるとともに、

自国日本の文化もそれに絡めて伝道していきたいなと考えています。

それが私の「ミッション」だと。

映画『ミッション』を私が観る意味