発表会シリーズはいったんお休みです(^^)
久しぶりに日本映画を(テレビで)観ました。
『12人の優しい日本人』
元になったアメリカの名作『12人の怒れる男』とはだいぶ違い、日本人らしいほのぼのした雰囲気、それ故にちょっとじれったい展開、三谷幸喜の独特な爽やかさがあったりと、なかなか面白い作品。
12人の陪審員の話です。
ネタバレになるので詳細は控えますが、
私が一番興味深く思ったのは・・・
陪審員の意見がほぼ一致する中で
「何かが違っている気がする・・・」という曖昧な意見の人がいて結論が出ない。
皆呆れて、理屈で責めていく。
でもその「何かが違う」という感情に寄り添ってみよう、という人が現れ
そこから物語が急展開する。
優しく寄り添うことで、その「何か」が何なのか、徐々に明らかになっていく。
私はこの映画を、自分を戒めながら観ていました。
私も結論の出ない話し合いは正直好きではない質で、
また自分の思っていることは割と話す性格です。
自分の教室を運営していく為には、ある程度の勢いとパワーが必要ですので、強い気持ちで信念をもって突き進む!ということも多々あります。
だけど・・・
教室の生徒さんや親御さんの中には「何か違う」と思いつつ
私の勢いに押されて言い出せない方もいらっしゃるのではないだろうか・・・?
一人一人の思いに、果たしてちゃんと寄り添っているのだろうか・・・?
「何か違う・・・」という様な素朴な感情の中に
案外大事なことが隠されているのかもしれない・・・
全ての方の思いを汲み取るのは難しい事です。
特に規模の大きな教室ですと、なかなか一人一人の生徒さん親御さんの思いに寄り添う事は難しくなります。
でも個人教室なんだから、小さな教室なんだから、
もっと生徒さんや親御さんの気持ちに敏感にならないといけない。
優しく寄り添うことで、気持ちを引き出していかなければならない。
そんな事を気づかせてくれた映画でした。