前回の発表会からもうすぐ半年が経とうとしています。

発表会が終わってから、レッスンで以前より多く取り入れるようになったものがあります。

それは…

ソルフェージュです。

ソルフェージュ…って何???

と思う方も多いでしょうね。

言葉で表すのは本当に難しいのですが…

手元にある『新音楽辞典 楽語』(音楽之友社)を引用すると

音楽の総合的な基礎教育を意味する

という事です。

聴音、視唱、考え方によっては楽典も含まれるのでしょうが、

実際には内容は多岐に渡っています。

私は6歳からソルフェージュをみっちりレッスンしてもらいましたので

音大受験ではとても楽でした(^^)v

ただ…教えるにあたり、このソルフェージュをどう取り入れるのかという事はちょっと悩ましくて…

ピアノとソルフェージュの両方をガッツリ指導しようと思うと

とても時間がかかります。

「限られた時間、一曲でも多くピアノを弾いた方が良いのでは」

と思い、

ソルフェージュの時間は特別設けず

今レッスンしている楽曲を使って、ソルフェージュを学ぶ…

という方法を取ってきました。

ですが、発表会を経て

「音楽の基礎力の底上げがもっと必要だ」

という思いに至りました。

と言っても、いきなりレッスンの雰囲気がガラっと変わってしまったら皆さん戸惑われますよね(^^;

なのでレッスンの最後に、この本を少しずつやってみる事にしました。

呉暁さん著の教材です。

リズム練習では

リズムを手拍子や打楽器で叩く、

そのリズムを使ってピアノで即興奏をする、

慣れてきたら片手はリズム、もう片方の手はビートにして両手で即興奏…

などなど、なかなか楽しいレッスンができます(^^)

譜読みも、初見演奏の練習になってとても良いです。

レッスンの内容によっては毎週行うことは難しく

月に一回…という事もありますし、

またピアノの進度によっては、まだこの本を取り入れてなくて、

従来通りピアノの楽曲の中でソルフェージュをレッスンしている方もいます。

ですが、少しづつでもソルフェージュのレッスンを重ねていくと

着実に力がついてきているのを感じます。

譜読みやリズムが難しい曲も

弾きやすくなっているのでは、という場面が増えてきました(o^^o)

やはり基礎が大事ですね…

もっともっとソルフェージュに力を入れていきます。

余談ですが

私の敬愛するジャック=ダルクローズは

元々音楽学校のソルフェージュの先生だったそうです。

ダルクローズメソッドというと日本では「リトミック」つまりリズム活動のイメージが強いですが

元々はソルフェージュから始まったものなのです。

ピアノのレッスンでもっとソルフェージュを、と思ったのも

断続的に細々とですが、ダルクローズの勉強を続けてきたのが影響しています。

ソルフェージュ、というと「受験のためのソルフェージュ」というイメージだったのを

ダルクローズメソッドが変えてくれました。

本当の意味で、演奏に生きるソルフェージュを目指していきますo(^-^)o

ソルフェージュの効果