シルバーウィーク前半は台風でしたね。

被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

 

連休明けからすっかり秋めいてきました。

庭の菊と南天に…

育ちすぎた萩(今年はちょっと剪定失敗か…)

それと、その辺で採って来た(笑)芒を飾れば一気に秋の風情です。

 

さて、先日故エリザベス2世の国葬が執り行われ

日本にも中継されましたね。

個人的な追悼の感情は私の胸にしまっておくとして…

 

このような歴史的行事を遠く離れた日本からも

美しい映像と音声で見ることができるのはありがたいですね。

この国葬にはあらゆるヨーロッパの文化が詰まっていました。

 

キリスト教の大聖堂とは?そこで語られる言葉とは?奏でられる音楽とは?鐘の音は?

宮殿とは?軍隊とは?葬送の行進とは?

 

言葉では説明しづらい事柄を、テレビを通して「なんとなく分かる」ものだと思います。

 

先日小学生の生徒さんに「ビッグベンのかね」という曲を宿題にしましたが

イギリスの国葬を見ていたようで、「なんか分かる」と言っていて、

とても良いことだと思いました。

 

なんとなく、で良いのです。

感覚的に、こういった機会を通して掴んでほしい。

日本人がピアノ、というかクラシック音楽を学ぶ際

一番鬼門となるのが「文化による感覚の違い」だと思います。

ヨーロッパの文化を吸収できるものがあれば、どんなものからでも吸収してほしいです。

 

もちろんヨーロッパといっても色々で、

国によって全然違う部分も多いです。

イギリスは、こうなんだなあ…

という感じで良いので、ホントに見て学んで貰えれば…

宗教曲系の作品、

例えばブルグミュラーの「アヴェ・マリア」やチャイコフスキーの「朝の祈り」、バッハの「コラール」などに取り組む時

感覚的に掴めず苦労する方は意外と多いように感じます。

宗教系の曲でなくとも、曲の途中にコラール風の箇所が出てくると「…??」という表情で弾かれる方もいます。

どう弾けばよいのか、こればっかりは私も説明が難しく

実際弾いてみせたり、また写真や絵などを使って解説もするのですが

「教会音楽をたくさん見て聴いてね」としか言えないこともあります。

 

こんな時、例えば今回のような王室行事を見て「ああ、コレかあ」と

なんとなく、で良いので、感覚を掴んでもらえると嬉しいな。

 

新国王チャールズ3世の戴冠式も中継されるかしら?

ぜひ見るように、皆さんに勧めなければ…

「女王の国葬」中継放送から学ぶこと
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