冬至ですね。
一年で最も暗く、気持ちも沈みがちですが、
一方でウツボグサは芽生え、春に備えて鹿の古い角のが落ち、雪の下で麦がひっそりと芽を出し始める。
春に備えて物事が進む時期でもあるのかなと思います。
最近電車に長く乗る機会がありまして、カバンにこも本を忍ばせて読みました。
小山実稚恵さんの著書です。
タイトルのスイートスポットとは、テニスでよく言われる「最小限の力で球を最大限飛ばせる点」だそうです。
ピアノにもテニスのスイートスポットのような、「点」があります。
単なる鍵盤の場所では無く、その点を捉えて最大限のパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいか…
一流の方々とのお話からピアノのスイートスポットを捉えるヒントを得られるのではないか、
そんな着眼点から、一流のスポーツ選手、役者、宇宙飛行士、医者など、様々な分野の方がとの対談、
小山さんご自身のこと、
クラシック音楽界のこと…
以前もサラッと読んだのですが
今回はじっくり読みました。
一番多い対談相手はスポーツ選手で、本当にどの方のお話もうんうんと頷いてしまうものでした。
私はスポーツは、プレイヤーとして全然駄目ですが、
観るのは好きなんです。
単に楽しいというのではなく
スポーツから、音楽に関する色々なヒントをもらえるような気がして、それが面白いんです。
スポーツのメンタルトレーニング本も読んだこともありますが、
スポーツと楽器の演奏って本当に類似性がある。
要は「身体心を使ったパフォーマンス」ですからね。
日頃の練習から、本番まで
どうすれば最大限の力を発揮できるのか…
効率性とか、タイムパフォーマンスとか、そういう単純な問題ではなく
どうすれば練習でも本番でも魂を込められるか
その込めた魂を人に伝えられるか…
うまく言葉にできませんが、そんなことに思いを馳せながら読みました。
年末は慌ただしいですが、
読書に安らぎを求めて乗り切りたいですね♪