御歳94歳の現役ピアニスト、メナヘム・プレスラーさんの言葉です。

音楽で語らなければ「いけません」等ではなく

「将来はありません」って…

音楽を生業にする身としては背筋が伸びる思いです。

 

ここしばらくお休みしていた、ダルクローズリトミックの勉強を再開しました。

私が一番苦しんでいる即興演奏の課題は、リズムや和声進行を

「音楽にしてきなさい!」という物。

正しく作るとか、無難に仕上げるとかではなく、

 

「音楽にする」

 

どうすれば音楽になるのか、逆に音楽でない、とはどういう事か…

 

でもこのプレスラーさんの言葉が少しヒントになりました。

 

要は「語れて」いるかという事なのかな、と。

 

打楽器などが一番わかりやすいかもしれませんが

ただ叩いただけでは音の羅列に過ぎません。

場合によってはただの騒音。

でも「語る」事によって、「音」が意味を持ち「音楽」になるんですね。。

 

で、どうやって語るのか…それが問題。

 

前提として、思い通りに弾ける肉体、基礎的な技術は不可欠(その為の導入レッスンです)。

またアーティキレーションやディナーミク、タッチを工夫するのは当たり前として、

そのほかに何か…

 

非科学的な考えなので賛否両論だと思いますが

心で感じる、心から伝えようとする…

やはり「心」なのかなあ…と思います。

 

大学時代に師匠から言われたキツーいお言葉

(あなたの演奏は)「心が空っぽな人とお喋りしているみたい」

…痛いところを突かれて、かなりこたえ、落ち込みました(/ _ ; )

でも今では師匠が仰っていた事が何となく分かる気がします。

 

自分の演奏も、ピアノを教えることも、リトミックを教えたり学んだりすることも、

全て「心」があるから、音楽で「語れる」ようになるんだな…

 

現在小さなお子さんや、初心者の大人の方が通っていらっしゃいますが、

どんなに易しい課題でも

「音楽的に」

つまり

「音楽で語れるように」

演奏できるように導こうと努めています。

そうしないと生徒さんたちの将来を奪ってしまうことになるから。

音楽家になるとかならないとか関係なしに、

心から音楽を感じ、喜びを持って楽しむ、

そんな将来を…

 

その為には私自身が、

心から音楽を感じ、喜びを持って楽しんで演奏しないと♪

精進しますo(^-^)o

「音楽で語らなければ将来はありません」